雑感

2022年の活動報告

ブログ記事更新が滞ったまま、年末を迎える時期になってしまいました。大変申し訳ない気持ちがする中、この 1年(2021年12月~2022年11月という期間)を振り返ります。

何をしてきたのか

私自身は、以下の内容を目標に、この一年間を取り組んできていました。業務上、書けないことには、触れていません。

  • 作業の効率化・高速化
    • 主に PowerShell, SOLIDWORKS API を使った業務の自動化
  • 自身の業務範囲拡大に向けた新規技術習得
    • 勉強会・セミナーへの参加(主に FA分野・情報セキュリティ分野)
  • 資格試験への取り組み
    • 技術士第一次試験 および 情報処理安全確保支援士試験 の受験

やってきたことを順に、振り返りたいと思います。

作業の効率化・高速化

手間と時間がとられるファイル操作や検索に関わる内容は、PowerShell に任せることにしていました。都度スクリプトを書いていたので、次回以降はそれを直ぐ実行できるようにしました。「業務改善」という大仰なところに至らないまでも、作業時間が短縮できましたので効率化は図れました。

PowerShell については、以下のドキュメントページを参照することが多かったです。アイコンが特徴的ですが、PowerShell Gallery に行くと、この顔のキャラクターが立っているのです。

PowerShell ドキュメント – PowerShell

また、機械系3次元CADソフトウェア「SOLIDWORKS」の API (Application Programming Interface:アプリケーションプログラミングインタフェース、エーピーアイ) を使った自動化にも取り組んでいました。

3D CAD設計ソフトウェア | SOLIDWORKS

弊社 ミルデザイン では、SOLIDWORKS を用いて FA特注設備設計/製造、商品開発設計/製造、試作品設計/製造事業を行なっております。SOLIDWORKS API を使うことで、SOLIDWORKS での操作を自動化できるメリットがあります。使用できる言語は、VB.NET, Visual C++/CLI, Visual C#.NET, Visual C++ 6.0 (上記 4つは Customer Portal から SOLIDWORKS API SDK のダウンロード・インストールが必要), VBAです。

VBA は、SOLIDWORKS 起動後に「マクロ」から始められます。Excel VBA で馴染みのある方は、ほぼ同じ感覚でプログラムが書けます。

API Support

例えば、「アセンブリ上で実行すると、下位のサブアセンブリ・モデルの合致関係全てを一括抑制・削除・固定する」といった内容が実現できます。一つひとつアセンブリを開いて、マウスで設定していくことに比べると、作業量はだいぶ減ります。

今後は、他社様でお困りの内容に沿って、こうした API を用いたプログラム開発をしていけたらと思います。

自身の業務範囲拡大に向けた新規技術習得

コロナ禍が続く中、オンライン開催の勉強会・イベントが多かったので、都合をつけて参加するように心がけていました。たまたま見つけた FA 設備技術研究会 のイベントは、今の自分自身に合っていて大変勉強になりました。引き続き、参加をしていきたいと考えています。

FA設備技術勉強会

また、ROS (Robot Operating System) について、調べたり試したり機会が多かったように感じています。私自身はまだまだ勉強不足ですが、将来に向けて学ぶところが多かったです。以下の情報(画像には「Download」と書かれていますが、何かがダウンロードされるわけではありませんので、ご心配なく)の他に、GitHub のこのページ は勉強になりました。

Wiki

情報セキュリティの分野では、以下のような勉強会・イベントに参加していました(一部を記載)。11月のHardening(ハードニング)競技会は、3回目の参加でした。この件については、追って別の記事を書きたいと思います。

今年は特に、Windows 端末のセキュリティに的を絞って、学んだり調べたりしていました。普段、職場の人たちや身近な人たちが使う端末でもあるので、これを機に詳しく知っておきたいと考えたためです。的を絞ったものの、依然その範囲は広いわけですが、引き続き皆様のお困りごとの解決に結び付けたいと考えています。

資格試験への取り組み

今年は、以下の資格試験の合格を目指して、取り組んできました。

  • 技術士第一次試験 ※11月試験
  • 情報処理安全確保支援士試験 ※4月、10月試験

技術士試験とは

「技術士」は、科学や技術の能力を持ち、その能力を活かして社会のために働く「技術者」の中で、国の試験を受けて合格した人だけが使うことができる名称です(子ども向け資料「技術士って?~これが技術士の世界」~より引用)

第一次試験と第二次試験があり、第一次試験は誰でも受験ができる一方、第二次試験を受験するには、全 21 部門のうち受験する部門についての業務経験年数を必要とします。文部科学省認定の資格で、第一次試験合格で技術士補として登録、第二次試験合格で技術士として登録ができます。

公益社団法人 日本技術士会

私は、01 機械部門 または 16 情報工学部門 のいずれかで第一次受験を検討していました。後述いたしますが、今年の受験を見送っています。

情報処理安全確保支援士試験とは

「情報処理安全確保支援士試験」(Registered Information Security Specialist Examination:略称 SC)は、独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) が実施している国家資格試験です。

「サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援する人」、「サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行いその結果に基づき必要な指導・助言を行う人」を対象として、実施されています。

経済産業省認定の資格で、合格者は登録すると「情報処理安全確保支援士」という名称が使えます。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:情報処理安全確保支援士試験

受験までの過程

当初は、4月に情報処理安全確保支援士試験、11月に技術士第一次試験を受験する予定でした。そのつもりで、スマートフォンのロック画面の下部に表示していました。

受験を決めた日からのロック画面

しかし、4月中旬に家族全員が新型コロナウイルスに感染し自宅待機・療養を余儀なくされたため、4月の受験はできなくなりました。このため、当初予定が半年ずれて、10月に情報処理安全確保支援士試験を受験することになり、11月の技術士第一次試験の受験は、見送った形です。

当初の予定通りの受験はできませんでしたので、目標未達で今年を終えることは残念に思っています。10月の結果は、今月 12月22日(木)正午頃に分かります。合否はともかく、今後も資格試験には引き続き挑戦して、それを通じて身につけたことを、お客様のために発揮できたらと考えています。